今日は、「君は愛そのもの」のライナーノーツを書いて行きたいと思います。
私が初めて飼ったペットが、トイプードルの「メイプルくん」通称プルちゃんでした。
プルちゃんは、2011年9月1日生まれ。
東日本大震災の余震が続く中、茨城県で生まれた子でした。
販売ページを見た時に「9月1日生まれ」という事に、不思議な縁を感じ、即決して茨城へとお迎えに行きました。
というのも、「9月1日」は夫の誕生日と同じだったのです。
プルちゃんは、とってもやんちゃな男の子で、どう育てれば良いのかたくさん悩みましたが、とっても可愛く溺愛していました。
そんなプルちゃんですが、9歳の頃に誤嚥性肺炎になり、その後、頸椎ヘルニアで歩けなくなり、そこから闘病生活が始まりました。
ステロイド系の飲み薬を飲み、少し歩けるようになったのですが、今度はステロイドの副作用か、メラノーマという皮膚癌が発症してしまいました。
メラノーマが日に日に大きくなり、食べ物が喉を通らなくなり、10歳という若さでこの世を去る事になってしまいました。
それまで自分も家族も、闘病の経験が一度もなかったので、闘病の辛さというものをこの時に初めて知りました。
大切な愛する我が子が病気で亡くなる辛さは、他のどんな悩みよりも辛いもので、それから当分曲を書くことはできませんでした。
1年が過ぎ、ようやくプルちゃんの曲を書こうと決心したのですが、なかなか曲が進まず、過去に作ってコンペに出して戻ってきた曲を聞き返していました。
その中で、サビの歌い出しの歌詞として「君は愛そのもの」という歌詞が浮かび、この曲の歌詞を書き直して完成させました。
今は新しく、トイプードルの女の子、ねねちゃんを迎え、先住犬のロンちゃんと共に楽しく暮らしています。
ねねちゃんの子どもとして、プルちゃんが生まれ変わってくるような気がしていて、その日を楽しみに待っています。